コペンハーゲンーハンブルク間鉄道「渡り鳥ライン」乗車レポート

デンマーク コペンハーゲンからドイツ ハンブルクへ人気の渡り鳥ライン(渡り鳥コース)で電車移動したときの様子をレポートします。列車に乗ったままフェリーに乗船する、という貴重な体験は期待以上に楽しいものでした。

追記:ヨーロッパ鉄道ファンに人気があった渡り鳥ラインが2019年12月14日の運行を最後に廃止されました。個人的に好きな列車だったので、非常に残念です。記事は、思い出として残しておきますが、現在は利用できませんのでご注意ください。

強く復活を希望しておりますので、再度、運行するというような情報がありましたら、ご連絡いただけるとありがたいです。

なお、コペンハーゲン(Copenhagen)-ハンブルグ(Hamburg)間は、飛行機、バスでも移動が可能です。電車で渡り鳥ラインを楽しむのが個人的にはお勧めですが、下記の記事では、それぞれの交通手段の費用、所要時間などを解説しています。渡り鳥ラインの切符購入方法も説明しているので参考にしてください。

コペンハーゲン-ハンブルグ間「渡り鳥コース」のチケット予約・購入

チケット購入方法やチケット購入時の注意点は下記の記事で詳しく説明しています。参考にしてください。

コペンハーゲン-ハンブルグ間「渡り鳥コース」の乗車レポート

デンマーク コペンハーゲン中央駅(Københavns H)からドイツ ハンブルク中央駅まで渡り鳥ラインのEC38に乗車した様子をレポートします。EC38はコペンハーゲン中央駅(Københavns H)7:37発 ハンブルク中央駅(Hamburg Hbf.)12:20着です。所要時間は4時間43分で、うち1時間がフェリー乗船になります。EC38は曜日によっては、7:10発になります。このレポートでは、コペンハーゲン中央駅⇒ハンブルク中央駅の乗車でしたが、逆方向のハンブルク中央駅⇒コペンハーゲン中央駅のルートの場合も、ほぼ同じなので参考になると思います。

デンマーク中央駅で朝食購入など乗車準備

コペンハーゲン中央駅には朝食を購入するため7時には到着しました。出発するプラットフォームを先に確認しておくと安心です。中央駅には、スーパーマーケットBrugsenがあり7時から開店しています。焼きたてのパンや飲み物を比較的リーズナブルに購入できます。
デンマーク コペンハーゲン ドイツ ハンブルク 鉄道 渡り鳥ライン

中央駅ではスターバックスも7時から営業しています。
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マクドナルドは24時間営業しています。朝食を手軽に購入するのに便利そうです。コーヒーが10DKK~と安く購入できるので、利用しました。EC38の出発が曜日によっては7:10なので、その場合はマクドナルドを利用するのがよさそうです。
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デンマーク中央駅で渡り鳥ラインEC38に乗車

ハンブルグ中央駅行きのEC38は6番プラットフォームから発車です。朝食も購入したので発車の25分くらい前にはプラットフォームに降りました。
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プラットフォームの掲示で行き先があっているかを確認し、乗車位置で電車の到着を待ちます。チケットはドイツ鉄道DBで事前にオンライン購入しており、印刷した電子チケットを持っていました。電子チケットの場合、打刻などはいりません。
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列車は10分ちょっと前に到着しました。座席指定をしていなかったので少し早めに待っていたのは正解でした。プラットフォームには正確な乗車位置が示されていないので、乗車待ちの列にはあまり意味がありません。ドアが来た位置に速やかに移動しましょう。
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ボックス席はほぼすべて予約で埋まっていました。数は少ないですがロングシートがあり、そこは座席指定されていなかったのでかろうじて席を確保できました。途中、ロングシートも座席指定してない人で埋まり、立っている人もいました。合わせて5時間弱の長旅ですので、無駄な心配をしなためにも座席予約をしておくことを強くお勧めします。
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最初、コペンハーゲン郊外を走ります。
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デンマーク鉄道側の検札です。ドイツ鉄道のアプリでチケットを購入した場合、デンマーク鉄道側ではドイツ鉄道のバーコードを読み取る装置がないので、スマホでチケットの購入情報を見せるようでした。私は紙に印刷したものも持参していたので、それを提示しました。チケット以外のパスポートなどは提示を求められませんでした。
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コペンハーゲンを離れると、のどかな田園風景が続きます。
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デンマーク側の見所の1つがコペンハーゲンのあるシェラン島からファルスター島に渡る橋Bøtø brücke(橋)です。橋の少し手前に差し掛かると、進行方向右手に美しい橋Bøtø brückeが見えます。Bøtø brückeを渡る様子は下記の動画でご覧ください。

電車に乗ったままフェリーに乗船

デンマーク側の鉄道を2時間走り、9:35分にフェリーに乗船するRødby(ロズビュ)駅に到着します。列車ごとフェリーに乗船するので、そのまま電車に乗っています。フェリーの乗船後は、いったん車両から出ます。このとき、大きな荷物は残して下車します。ドアにロックはかかりますが、荷物から離れますので大きな荷物からの中に貴重品があったら出しておきましょう。デンマークもドイツもシェンゲン協定圏内ですのでパスポートの確認などはありません。

フェリー乗船時の動画を下記で公開しています。今までない新鮮で体験を楽しむことができました。実際に乗船するのを楽しみに下記記動画は見ない、というのも良いと思います。

車両は船内に下のような感じで格納されます。フェリーの船内に線路があるというのは非常に不思議な感じです。フェリーの上部に上がる階段やエレベーターがあるので、下車したらそちらへ移動します。
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フェリー内部では席指定がなく適当な席に座わります。席には余裕があったので、あわてて席取りをする必要はありませんでした。レストランやショップもあります。バスや車でフェリーに乗船した人たちと混載になります。
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デンマークともお別れです。
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フェリー上部から甲板に出ることができ、のどかな船旅を楽しむことができます。
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フェリーは1時間弱の航海でドイツ側の港 Puttgardenに着きます。Puttgardenの港が近くに見えてきました。
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乗り遅れないように車両に戻りましょう。一応アナウンスもありますが、聞こえないこともあるので時間を見て少し早めに戻ると良いと思います。
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フェリーを下船しドイツ鉄道側へ

乗船と同じように列車に乗ったままフェリーから下船します。下船の動画が下記です。下船後、すぐにドイツ鉄道側のPuttgarden駅に停車します。私のときは、ドイツ鉄道に入った直後、他の電車の遅延の影響で出発が30分弱遅延し、駅でずっと待っていました。ドイツ鉄道が時間に正確だったのは昔の話で、今はイタリア、フランスの鉄道のように遅れが常態化しているようです。

ドイツ側でははじめフェーマルン島を通るので、デンマーク側と同様海の近くを列車が走ります。
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フェーマルン島を超えドイツ本土に入ると田園地帯を走ります。風車が多く見られました。
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ドイツ国鉄側の検札です。こちらは写真でも車掌さんが機械をぶら下げていますが、電子チケットの場合、これでチケットのバーコードを読み取ります。ドイツ側でもパスポートやクレジットカードの提示は求められませんでした。
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ドイツ側を2時間弱走り、定刻12:20より25分送れの12:45にハンブルク中央駅に到着しました。私は到着後、ハンブルクの観光予定だったので遅れであわてることはありませんでした、ベルリンなどへ乗り継ぐ場合は少し時間の余裕を見ておいたほうがよさそうです。
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ハンブルク中央駅の全景です。コンコースは北側(ノルドシュテク)と南側(スークシュテク)があります。店は、北側のほうが充実していました。観光案内所も北側にあります。
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以上、デンマーク-ドイツを移動する際、列車に乗車したままフェリーに乗船できて人気の渡り鳥ラインについての体験レポートでした。

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